誘電子および変圧器の過熱障害のトラブルシューティング

診断コード 580 ~ 586、589、793

これらの過熱診断コードは、プラズマシステム内の誘電子または変圧器の温度が許容範囲を超えていることを示します。

症状

コード 症状 XPR® モデル XPR 対応方法 コードのキャンセル方法。
580
以下の誘電子のいずれかの温度が 160°C (320°F) を越えている:
  • 誘電子 1 (1A)
  • 誘電子 2 (1B)
  • 誘電子 3 (2A)
  • 誘電子 4 (2B)
  • 誘電子 5 (3A)
  • 誘電子 6 (3B)

状態が正常の場合、プラズマ切断システムが冷却するのに約 10 分かかります。過熱診断コードは、プラズマシステムの温度が下がるまでに必要な時間が 10 分を超えると発生します。

周囲温度が高いと冷却時間に影響を及ぼします。

全モデル ランプダウン
581
582 XPR300, XPR460
583
584 XPR460
585
586 5 秒以上にわたり、変圧器の温度が 160°C (320°F)を超えている。 全モデル
589 XPR460
793 5 秒以上にわたり、変圧器の温度が 160°C (320°F) を超えている。 XPR460

対処方法

  1. プラズマ電源装置の周囲に十分なクリアランスがあることを確認します。

    十分な換気を確保するため、Hypertherm® ではプラズマ電源装置とその他の物質または装置の間に 1 メートル (3.3 フィート) 以上の距離を推奨しています。

  2. プラズマ電源装置が配置してある場所の周囲温度が、切断システムの許容動作温度範囲内であることを確認します。

    プラズマ電源装置周辺の温度が制限温度を超えている場合、性能の低下や過熱に関する診断コードを目にするはずです。詳しくは プラズマ電源装置の仕様概要 を参照してください。

  3. すべてのファンは動作を続行し、切断システムが冷却されます。
  4. 次の手順に進む前に、磁石の温度が ≤160°C (320°F) であることを確認します。
  5. プラズマ電源装置の外側の側面パネルを外さずに、プラズマ電源装置の換気トラスから中を見て、両方の磁気ファンを点検します。

    プラズマ電源装置の正面の換気トラスから中の磁石ファン (254 mm/10 インチ) を見ます。これらのファンを点検するために外側のパネルを外す必要はありません。磁気ファンは正面および底部近くにあります。

  6. XPR web インターフェイスから、各磁気ファンの速度が許容範囲内であることを確認します。

    通常操作中はファンが高速で回転しているので、ファンの個々のブレードを見るのは困難です。ストロボランプを使用していないのみ個々のブレードが簡単に見える場合は、おそらく回転速度が遅すぎます。

    ファンの種類 速度の許容範囲
    大型ファン (254 mm/10 インチ) 2,800 RPM ~ 3,400 RPM
    小型ファン (120 mm/ 4.7 インチ) 5,600 RPM ~ 6,400 RPM
  7. ファンの速度が許容範囲以下の場合は 、切断システムの電源を切ります。
  8. プラズマ電源装置から前面パネルを取り外します。
  9. 障害物、ごみ、埃があれば、エアダスターを使ってそれらをファンおよび磁気部分から除去します。

    磁気部分に大量の埃やごみが溜まることがあります。エアダスターを数回使わないと、この部分はきれいにならないかもしれません。空気中の微粒子や異物からを守るため、個人用保護具を使用してください。

    エアダスターを使用する間はファンの回転を最小にするようにします。必要であれば手袋をつけてファンを手で押さえることもできます。

  10. 磁気ファンに、障害物、埃やごみが見られない場合:
    1. コントロール プリント回路基板 (PCB) (磁気用) からコネクターを外します。
    2. デジタルマルチメーターと以下のコネクターピンの位置を使用して、各サーミスターワイヤーからの抵抗を測定します。

      サーミスターは磁石の上にあります。

      診断コード サーミスターの位置 サーミスターの配線 / コネクターの位置 1 つ目のコネクターピン 2 つ目のコネクターピン
      580、660、671 誘電子 1A PCB 1 (プラズマ電源装置) J1.4 ピン 3 J1.4 ピン 4
      581、661、672 誘電子 1B PCB 1 (プラズマ電源装置) J1.4 ピン 5 J1.4 ピン 6
      582、662、673 誘電子 2A PCB 1 (プラズマ電源装置) J1.4 ピン 7 J1.4 ピン 8
      583、663、674 誘電子 2B PCB 1 (プラズマ電源装置) J1.2 ピン 1 J1.2 ピン 2
      584、664、675 誘電子 3A PCB 1 (プラズマ電源装置) J1.2 ピン 3 J1.2 ピン 4
      585、665、676 誘電子 3B PCB 1 (プラズマ電源装置) J1.2 ピン 5 J1.2 ピン 6
      586、666、677 変圧器 1 PCB 1 (プラズマ電源装置) J1.4 ピン 1 J1.4 ピン 2
      589、 682、683 変圧器 2 PCB 1 (プラズマ電源装置) J1.25 ピン 1 J1.25 ピン 2
      791、792、793 コントロール変圧器 PCB 1 (プラズマ電源装置) J1.25 ピン 3 J1.25 ピン 4
    3. サーミスターのオーミック抵抗値 の最低を下回るまたは最大を超える抵抗値が各サーミスターワイヤーにないか調べます。

      約 25°C (77°F) で、約 10,000 オーム (Ω) の抵抗値を探します。

    4. 測定した各抵抗値について、以下を行います:
      この状態の場合は...これらの手順を実行します...
      オーミック抵抗値は、サーミスターのオーミック抵抗値 の最低を下回るまたは最大を超える。 配線に障害がないか調べます。サーミスターの交換が必要かどうかを判断するには、 お客様の切断機代理店またはお近くの Hypertherm テクニカルサービスチームにご連絡ください。
      抵抗値が 0 オーム (Ω) に近い。
      1. 各サーミスターとそのコネクターピンの間の配線を点検します。
      2. 配線間や接地の短絡を探します。
      サーミスターがコントロール PCB から外されていてもサーミスターの抵抗値が範囲内にある場合、およびサーミスターがコントロール PCB.に再度接続されてもコードが継続して出る。 コントロール PCB の交換が必要かどうかを判断するには、お客様の切断機代理店またはお近くの Hypertherm テクニカルサービスチームにご連絡ください。 プラズマ電源装置コントロール PCB (141545) 図面 を参照してください。
  11. 問題が解決しない場合は、お客様の切断機代理店またはお近くの Hypertherm テクニカルサービスチームにご連絡ください。