チョッパーおよびクーラント過熱障害のトラブルシューティング

診断コード560~ 562、587

診断コード560 ~ 562と587は、チョッパーまたはクーラントの過熱状態を特定します。以下のような結果が考えられます:
  • システムコンポーネントが損傷する可能性
  • 切断品質の低下
  • 安全な温度範囲外でシステムが動作することに起因する安全上のリスク

症状

コード 症状 XPR® モデル XPR対応方法 コードのキャンセル方法。
560 チョッパー1の絶縁ゲートバイポーラトランジスター (IGBT)温度が75°C (167°F) を上回っている。 全モデル ランプダウン 温度が範囲内にあります
561 チョッパー2のIGBT温度が75°C (167°F) を上回っている。 XPR300® , XPR460®
562 チョッパー3のIGBT温度が75°C (167°F) を上回っている。 XPR460
587

XPR170® および XPR300 :クーラントの温度が85°C (185°F) を上回っている。

XPR460 : クーラントの温度が75°C (167°F) を上回っている。

全モデル

対処方法

  1. プラズマ電源装置の周囲に十分なクリアランスがあることを確認します。

    十分な換気を確保するため、Hypertherm®ではプラズマ電源装置とその他の物質または装置の間に1メートル (3.3フィート) 以上の距離を推奨しています。

  2. プラズマ電源装置が配置してある場所の周囲温度が、切断システムの許容動作温度範囲内であることを確認します。

    プラズマ電源装置周辺の温度が制限温度を超えている場合、性能の低下や過熱に関する診断コードを目にするはずです。

  3. すべてのファンは動作を続行し、切断システムが冷却されます。
  4. XPRウェブインターフェースから、熱交換用ファンの速度が許容範囲内であることを確認します。
    ファンの種類 速度の許容範囲
    大型ファン (254 mm / 10インチ) 2,800RPM ~ 3,400RPM
    小型ファン (120 mm / 4.7インチ) 5,600 RPM ~ 6,400 RPM
  5. ファンの速度が許容範囲内の場合は、切断システムの電源を切ります。
  6. プラズマ電源装置のポンプ側パネルおよび正面パネルを外します。
  7. 各熱交換用ファンに目で確認できる障害物、埃やごみがないことを確認します。
    • 熱交換器部分に大量の埃やごみが溜まることがあります。エアダスターを数回使わないと、この部分はきれいにならないかもしれません。空気中の微粒子や異物からを守るため、個人用保護具を使用してください。
    • エアダスターを使用する間はファンの回転を最小にするようにします。必要であれば手袋をつけてファンを手で押さえることもできます。
  8. サーミスターの抵抗を測定します:
    1. コネクター (各チョッパー用) を外すか、クーラントサーミスターの配線をコネクターから外します。

      これらの手順を実行することにより、サーミスターの抵抗値のみを測定することが簡単になります。

    2. 以下の診断コードとコネクターのピン位置を使用し、デジタルマルチメーターを使って各サーミスター配線の抵抗値を測定します。
      診断コード サーミスターの位置 サーミスターの配線 / コネクターの位置 ピン
      587、670、681 熱交換器、上部 PCB 1 J1.2ピン7 J1.2ピン8
      560、667、678 チョッパー1 (冷気プレート) PCB 2 J9 ピン1 J9 ピン2
      561、668、679 チョッパー2 (冷気プレート) (XPR300XPR460のみ) PCB 3 J9 ピン1 J9 ピン2
    3. サーミスターのオーミック抵抗値の最低を下回るまたは最大を超える抵抗値がないか調べます。

      約25°C (77°F) で、約10,000オーム (Ω) の抵抗値を探します。

    4. 測定した各抵抗値について、以下を行います:
      この状態の場合は...これらの手順を実行します...
      抵抗値は、サーミスターのオーミック抵抗値の最低を下回るまたは最大を超えます。 配線に障害がないか調べます。サーミスターの交換が必要になる場合があります。お客様の切断機代理店またはお近くの Hypertherm テクニカルサービスチームにご連絡ください。
      抵抗値が0オーム (Ω) に近い。
      1. 各サーミスターとそのコネクターピンの間の配線を点検します。
      2. 配線間や接地の短絡を探します。
      抵抗値は100オーム(kΩ) を超え、抵抗の最低値を下回っている。
      1. 切断システムの電源を切ります。
      2. クーラントの温度は、≤ 85°C (185°F) になるようにします。
      3. 切断システムに電力を供給します。
      4. 手順8の最初に戻ります。
      抵抗値が最小オーム値を下回る、またはクーラントが≤ 85°C (185°F) になっても変わりません。
      • エラーコード560 ではチョッパー1 (PCB 2) を交換します。
      • 診断コード561 ではチョッパー2 (PCB 3) を交換します。
      • エラーコード587では、銅製パイプのサーミスターアセンブリーを交換します。
      サーミスターがコントロールプリント回路基板 (PCB)から外されていてもサーミスターの抵抗値が範囲内にある場合、およびサーミスターがコントロールPCBに再度接続されてもコードが継続して出ます。 場合によっては、コントロールPCBの交換が必要です。お客様の切断機代理店またはお近くの Hypertherm テクニカルサービスチームにご連絡ください。
      抵抗値率が許容範囲内にあります。 プラズマ切断システムの操作を続行できます。
  9. 問題が解決しない場合は、お客様の切断機代理店またはお近くの Hypertherm テクニカルサービスチームにご連絡ください。